Trankiel  Groningen - Japan
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オピニオン

マキ・パビリオンは多くの良いものを生み出せる

 マキ・パビリオンをフローニンゲン・シーポーツが得たことで、デルフザイル港の全体像に素晴らしい芸術作品が付け加えられただけでなく、国際的に称賛されたこの作品が長く辿らなければならなかった受難の道にハッピーエンドがもたらされました。

 2008年7月の終わりのダハブラット・ファン・ヘット・ノーデン(日刊紙)には次のように書かれています。
 ヴィンスホーターディープ(フローニンゲン市南東の運河)へ移された、当時既に哀れを誘う状態であったパビリオンが、あるアーティストに無断で入居されました。フローニンゲン市議会議員のヤン・エーヴェンハウス(VVD)とヤン・セートン(CDA)の意見は、実際のところ「A Star is Born」というイベント後フローニンゲン市自身がパビリオンをおろそかにしてきたことの結果である、というものでした。(注:VVD、CDAは政党名)様々に利用すると意図していたのではなかったか?パビリオンでの西ヨーロッパ旅行も話されていたのではなかったか?そして、それら多くのプランについて、全く何も聞かれなかったのではないか?

 驚いた槇文彦氏は、もしフローニンゲン市のためにデザインしたパビリオンが失われるとしたら、とても残念です、と市当局に知らせます。そしてとりわけ、当時の氏のアイデアはフローニンゲン市が夏ごとにフェスティバル等でこれを用いるということであった、と付け加えます。

 フローニンゲン・シーポーツのイニシアティブで、約20年後の今、フローニンゲン市での不遇な時は終わり、パビリオンは相応しい場をデルフザイル港に得ます。

 デルフザイルは様々な点で、これ以上似合う所はないと言える場所です。デルフザイル市は日本の姉妹都市周南市と親しく関係を保っています。日本と結びついた二つの会社デラミンとテイジン・アラミドがケミパーク(デルフザイル港近くの工業地域)にあります。そして港町としての自身が持つ国際的な性格も又、相応しいものです。

 フローニンゲン・シーポーツ所長ハーム・ポスト氏が話したような、興味をそそる文化ポリシーの重要性を言うなら、マキ・パビリオンの制作者が今も念頭においているような役割を実現することが期待でき、その可能性は大変高いと言えます。夏の夜、ヨットハーバー近くでパビリオンを用いたクラシック・コンサートを開催することも出来るでしょう。
 あるいは宵のひと時、世界の音楽、ジャズ、ポップ …
 それから、水上で美しい舞踏の上演なども。
 
 これはこの港町の文化価値を高めるだけでなく、デルフザイル市が大切にし、繰り返し述べてきた、水との結び付きを強めたいという願いにも叶うものでしょう。
 そして … より多くの人をデルフザイルへと誘うでしょう。
 
 パビリオンを使った良質な上演は、きっと多くの人をデルフザイルに惹きつけることが出来るでしょう。


   Trankiel - 2015年2月  



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