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RHC Groninger Archieven(地方歴史センター・フローニンゲン古文書館)の建物
 
フローニンゲンの歴史の日

フローニンゲンの物語
 
 「ブーレン(農民)、ブーレン!」と試合毎にFCフローニンゲンのサポーター達は声援を送り、スタンドからは「I'm farmer till I die」という歌詞も聞こえてきます。彼らは農民、それを誇りに思っているからです。でも近い将来、DNA検査の結果が知られるようになったら、「ヤーハース(猟師)、ヤーハース」に変えなければならないかもしれません。

 国中に散らばる200名の学生から頬の粘液を採取し、それからDNAを得て彼らの先祖が農民であったのか猟師であったのかを読み取る。そうなればFCフローニンゲンのサポーター達は落ち着かないことでしょう。(注1)
 それとも、TVノードが既に「フローニンゲンの昔」という8回シリーズの番組の中で、そのことを顕にしているのでしょうか? プレゼンテーターであるRTVノードのチーフディレクター、ルール・ダイクハウス氏はその中で、最後の氷河期の終わりにフローニンゲンの地に住んでいたのは ... トナカイを獲る猟師たちだった! と語っています。(注2)
 
 それはさておき、私達が朝、RHC(地方歴史センター)フローニンゲル・アーヒーフェン(フローニンゲン古文書館)の堂々とした建物に着いたのは、オープニングよりかなり早い時間でした。ちょうど「オンストヴェダー・ハールヴン(古い手工業を保存する団体)」の古いトラクターや脱穀機がその構内に運ばれているところでした。それらはヴィンスホーテンにあるノーデライク・バス博物館からやって来ている昔のバスと共に、建物の外で「フローニンゲンの歴史の日」-今年のテーマは「物語る」- を彩ります。
 
 
 中ではあと半時間ほど準備の仕上げに忙しく、邪魔をしないよう周辺でゆっくりくつろぐことにします。
 戻ってきて、この日のために呼ばれた「マッドロット」の演奏に心をうたれます。彼らのウェブサイトに、彼ら自身について次のように書かれていました。「マッドロットは、ミュージシャンが雰囲気を付け加えられるようなところで、演奏します。」
 マッドロットの音楽で、もう素敵な雰囲気になっていたのですが、Dichter des Vaderlands(祖国の詩人)ドリーク・ファン・ヴィッセンの言葉で、それは更に素晴らしいものになります。彼の詩を楽しみ、フローニンゲンの歴史の日の幕が開きます。
 続いてフローニンゲン大学のマールテン・ダウフェンダク教授-新しい基本文献『フローニンゲンの歴史』の編集者です-の言葉です。この本の出版が、8週間のシリーズ番組「フローニンゲンの昔」のきっかけになりました。彼は又、ダハブラット・ファン・ヘット・ノーデンに毎週、これに関する記事を書いています。
 そのオープニングは『歴史年鑑フローニンゲン』の贈呈で締めくくられました。
 
 
 今回も又、とても魅力的な「歴史の日」が作られた、と言わなければなりません。そこにはどんなものがあるのでしょうか。本当のところ、あまり多すぎて列挙できないぐらいです。数多くのインフォメーション・サービスやブック・マーケットだけでも、もう十分すぎるほどです。昔の裁判の模擬法廷「エヌマチルのビールと怒り」;参加者たち自身が物語るワークショップ;植字や製本、印刷のデモンストレーションなども楽しめます。又、フローニンゲル美術館が設えたショーケース;ノルマン人や門閥市民リッペルダ、フローニンゲンとヨーロッパの関係についての簡単な講演;更に、フローニンゲンの神話やフローニンゲンの作家や詩人との「Meet and Greet」のコーナー、があります。リーフスカ・クノルがRTVノードのために制作した、生れ故郷に戻った外国に移民したフローニンゲンの人たちについてのドキュメンタリーも心に残りました。
 故郷の人たちも考えさせられます。故郷を訪れた人たちが郷土の食事を楽しみ、ポッフェルチェ(たこやきに似た形の焼き菓子で、バターと砂糖をかけて食べます)一皿を食べに外に出かけます。
 
構内に設えられたポッフェルチェの店 上:クリックすると大きな画像が得られます。
 
 忘れずに付け加えておきたいのは、フローニンゲンの歴史カノンに関わる資料の保管場所への興味深いガイドツアーです。
 『フローニンゲンのカノン』は今なお、フローニンゲン書店セレクション、ノンフィクション部門のトップ10で、第二位です。第一位は『フローニンゲンの日めくりカレンダー』で、フローニンゲンの歴史家、ベノ・ホフマンが50年を回想したものです。(注1)
 
 
(注1) ダハブラット・ファン・ヘット・ノーデンより
 
(注2) TVノードより
 
 
 
 
 この大盛況の特別なイベントが終わった後、RHCフローニンゲル・アーヒーフェンの館長、エディ・デ・ヨンゲ氏にいくつかの質問をしました。
 
「フローニンゲンの歴史の日」はいつから行われているのですか、又そのような開催に至った最初のきっかけは何だったのでしょう?
先週の土曜日(2008年10月11日)は22回目でした。スタット&ラント によるイニシアティブで、多くの人々にフローニンゲンの歴史を知ってもらうこと、その地域の団体が一年に一度お互いに出会うこと、を目的としています。
 
その年月の間に、参加団体や来訪者数はどのように発展してきたのでしょうか?
80年代の数十の参加団体と2~300名の来訪者数から、75の参加団体と約1,500名の来訪者になりました。
 
フローニンゲン州には数多くの協会や団体(ボルフ、教会、風車等)があります。他の州と比べて異例なことなのでしょうか?フローニンゲンは独自の歴史を、例えば西部の州よりも、少し多く持っているのでしょうか?
実際のところよく知らないのですが、私達のアイデンティティーの観念が、例えばユトレヒト州、ザイトホラント州やノールトホラント州よりも強いので、関心がより高いことは想像できます。
 
RHCフローニンゲル・アーヒーフェンでの「フローニンゲンの歴史の日」は、多くの団体によって開催されています。そのことも、その強い関心を示しているのでしょうか。
私達は州の中でとても素晴らしく協力して働いています。もう何年もそのように努力してきました。大きなプロジェクトはすべて共同で行われています。アーヒーフェン、ミュージアム・ハウス、図書館ネット、フローニンゲンの文化・ハウス、スタット&ラント等。
 
この時点で更にまだ、古い博物館(ボルフ・フェルヒルダースム協賛)での展示があり、RTVノードのシリーズ番組「フローニンゲンの昔」が放映されます...
この郷土の歴史への関心が驚くほど復活してきていることを、どう考えますか? グローバリゼーションのこの時代、確信が求められ、自身のアイデンティティーが確かめられているのでしょうか? 古い信頼できるものに回帰しているのかもしれません...

「フローニンゲンの昔」が作られたのは、フローニンゲンの歴史の新しい基本文献が出来たことがきっかけになっています。ここ何年も歴史への関心が強くなってきていることが話題になっています。しかし、それはいくつかの世代に限られています。私自身個人的には、今日の10代や20代が関心を持っているとは思っていません。彼らの世界は新しいメディアによって、フローニンゲンやフローニンゲンのアイデンティティーより大きなものになっています。
 
フローニンゲン語の歌、フローニンゲンが「発見した」著者達(「Meet and Greet」という、著者達と会い話が出来るコーナーがありました)、RTVノードの人気、「カノン」、「(フローニンゲン語の)バイブル」等のような中に、確かにリバイバルが考えられます。フローニンゲン語自体はますます話されなくなってきているのですが。
フローニンゲン語の音楽や文学の再興はもう30年ぐらい続いています。特にエーデ・スタールが活躍していた80年代に最も人気があったと思います。私はインターネットを通じて地方や地方文化への関心が、これからますます高まることを期待しています。
 
インターネットのような現代のコミュニケーションの媒体が、どのような役割を果たしているのでしょうか? 若い人たちと年配者では異なっているのでしょうか?
この質問には、もう先の二つの質問の中で答えていると思います。若い人たちがもっと違った使い方をし、インターネットがとても重要になることを期待しています。
 
文書館への来訪者数や質問の数からも、その関心の強まりが分かりますか? その数はどのぐらいでしょう?
実際に文書館を訪れる人、つまりスタディ室で調べる人の数は、もう何年も減少しています。年に約20,000人だったのが、今では約11,500人に減っています。しかし「デジタル」訪問者は急速に増大しています。2007年に約50万人が、100万もの質問を携えて私達のサイトを訪れています。
 
主としてどんな関心からなのでしょう? 自分の住んでいる土地の歴史、家系 ...
ほとんどが、自分の家族や居住周辺への関心からです。それらは、私達の訪問者の75%を占めるでしょう。家系に関するウェッブサイト(www.genlias.nlwww.allegroningers.nl)には驚くほど多くの人が訪れています。
 
これはただ個人だけですか、それとも会社や団体などもフローニンゲンの豊かな過去に関心を持ってやって来るのでしょうか?
特に個人です。
 
それらはどのように利用できるのか、又料金についてはどうなのか、手短にお願いします。
私達のサイトwww.groningerarchieven.nl に詳細が載っています。
 
最後に。あなたにとってフローニンゲンとは?
私はフローニンゲンのムッセルカナールで生まれ、私は今なおフローニンゲン市に住み、フローニンゲン語を話します。
 
 
 
>>RHC フローニンゲル・アーヒーフェン(英語)
 
>>マッドロット(英語)
 
>>フローニンゲンのカノン
 
 
 



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