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Fuji Art Association (フジ・アート協会) を求めて

Trudy Kramer

ギャラリー Wiek XX

 ラジオ・ノード、人気の日曜朝番組「Noordmannen(北の人たち)」でフジ・アート協会の名前を聞いたのが、その歴史を探る旅の始まりでした。問いの答えはどこで得られるのでしょうか。
 
 それはラジオ番組から始まりました。番組では「今回は造形芸術に注目します。Trudy Kramer(ツルーディ・クラーマー)さんはAcademie Minerva(アカデミー・ミネルヴァ)の先生で、フジ・アート協会から来られています。」とツルーディさんを紹介し、司会者は彼女と特に「作品への情熱」… について話します。
 ですから、まず、ツルーディさんとコンタクトしました。彼女は次のことを話してくれました。
 2001年に、彼女と、同じフジ・アート協会出身のGer Siks(ヘル・シクス)さんのイニシアティブで、作家と詩人のフェスティバル「Schrijvers om de Noord(北の作家たち)」が開催されました。これは、よく知られた雑誌『Noorderbreedte(北緯)』のため北オランダの作家・詩人の肖像画シリーズを作成したことから始まり、以後2年ごとに開かれています。最初のフェスティバル(2001年)のプログラムに、幾人かの著名な名前、ヘリット・クロル、アーフカ・ステーンハウス、ドリーク・ファン・ヴィセン等が見られます。
 2009年の3月3、4、5日には、再びスヒールモニクオーフ島で第5回目開催の予定で、作家、詩人、音楽家たちが迎えられもてなされます。
 デザイン画家として、特に小さなサイズの肖像画を主として描くヘル・シクスと、造形画家でミネルバの先生でもあるツルーディ・クラーマーは、当然このフェスティバルの推進力です。
 
自画像:

     ツルーディ・クラーマー


                 ヘル・シクス

 今、フジ・アート協会はどうなっているのでしょうか。
 ツルーディは、これに関してはニーウェスハンスにある「ギャラリー・ヴィークⅩⅩ」のオーナー、ヘンリエッテ・ムルダーさんかフランス・ブールスマさんとコンタクトするのが一番良い、と教えてくれました。
「彼らは『36 Gezichten(36景)』というタイトルがつけられた、フジ・アートについての本 を持っています。そこで間違いなく何かを得ることが出来るでしょう。」

ギャラリー・ヴィークⅩⅩ

 残念ながら様々な事情で、少し長い時間が経過しましたが、とうとう私たちはドイツとの国境近くの町、とりわけフォンタナ温泉で名を知られたニーウェスハンスに向かう電車の中にいます。
 その温泉の魅力は最近、国境を越えたドイツの温泉地(地名にBadを付け加えただけ)のまねをして、その名前をバット・ニーウェスハンスに変えるのに十分な理由とさえなりました。
 フォンタナでは、体を愛おしむ誰もが、温泉浴、サウナ、タラササロン、マッサージサロン、日焼けサロンなどの広範なメニューから選ぶことが出来ます。
 オランダ最東に位置するこの場所には他にもまだ多くのものがあり、「真の芸術家の村」と自らを呼んでいます。
 その名前から分かるように、その起源は堡塁(schans)でした。マタイス・ファン・フォールトが稜堡が付いた五角形の堡塁をデザインし、その周りは壁と堀で囲まれていました。1870年まではこの形でしたが、勅令により、ニーウェスハンスはもう要塞機能を持たないことが定められます。
 12年後に、その要塞は取り壊され、堀も埋められました。
 
 遠い昔の建物も見ることが出来ます。今は喫茶店付きの宿泊施設「De Hoofdwacht」は、1631年からのものです。この歴史的建造物の所有者はニーウェスハンス友の会で、カノニール通りにある要塞博物館もこの会の所有です。

1890年からの元保安隊兵舎

今はギャラリー・ヴィークⅩⅩ

 フローニンゲン市(中央)駅からドイツのレーア行きの電車に乗り、約45分でニーウェスハンスに着きます。そこから少し歩けば、モーレン通りにある1890年からの元保安隊兵舎で、その中に、もう何年も前からギャラリー・ヴィークⅩⅩが存在しています。そこで、ヘンリエッテ・ムルダーさんのとても心のこもった出迎えを受けます。
 1977年よりこのギャラリーは現代のフィギュラティブ・アートやリアリズム・アートを展示し、自身のサイトでその重要性を次のように表現しています。「提案と物語性を組み合わせた、質の高い伝統的手仕事の力」
 ギャラリーには庭園もあり、そこではたくさんの彫刻が訪問客を待っています。
 今日は用事と楽しみを組み合わせた訪問で、用意してもらった本『36 Gezichten』を感謝して受け取り、展示されている美しい作品を鑑賞します。
 フジ・アート協会についての本の他に、展示作品を見ている間に、日本と繋がる二つの作品に出合いました。まず最初に、『Japanse tuin(日本庭園)』というEdwin Aafjes(エドヴィン・アーフェス)の油絵です。

エドヴィン・アーフェス作『日本庭園』

 二つ目は、前もってフランス・ブールスマ氏が書面で知らせてくれていました。2008年8月に、既に知らされていました。
「ギャラリー・ヴィークⅩⅩの一人の画家は日本がとても好きで、最近、歌舞伎シリーズを制作しました。その絵画3点の写真を送りますが、他の作品はギャラリーのサイトの、芸術家たち>画家>Sebastiaan Haykens(セバスチアーン・ハイケンス)で見ることが出来ます。」
 そして今私たちはギャラリーにいて、幸せなことにそれらの作品が展覧会からちょうど戻ってきています。それらはまだ包装されたままでしたが、ヘンリエッテは写真が撮れるようにとその包装を取り除いてくれました。とても感謝したことの一つです。

 帰りの電車の中で、今日鑑賞できた絵画や彫刻について話します。セバスチアーン・ハイケンスや、とても大事な『36 Gezichten』について。
 ギャラリー・ヴィークⅩⅩが提供しているものに同意。又ここに来よう!

 クリックすると
 写真が大きくなります。


フジ・アート協会 『36 Gezichten(36景)』という本 へ


>>ギャラリー・ヴィークⅩⅩ訪問-写真集 
    (セバスチアーンの歌舞伎シリーズの写真も載っています)


掲載されている作品の写真のコピーライトは、作品の作者およびヴィークⅩⅩに属します。
許可なしの写真使用を厳禁します。






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