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大阪大学グローニンゲン(フローニンゲン)センター

「魅力的で安全なグローニンゲン」と、鐘ヶ江勤さん

 2005年10月24日、フローニンゲン市の大学アカデミーヘバウ(校舎)アウラで、大阪大学グローニンゲンセンターの開所式が行われました。それはフローニンゲン大学と大阪大学との間のこれまでの協力関係の成果で、その事務所はフローニンゲン大学のゼルニケ・キャンパスの中に設立されました。
 又、フローニンゲン大学の学生が大阪大学で、大阪大学の学生がフローニンゲン大学で学ぶための協定も結ばれています。


 大阪大学は日本国内でとても良い評判を得、又世界でも注目されている大学です。それは、2万人の学生の中に多くの外国人が見られるということから明らかでしょう。
 「地域に生き世界に伸びる」がモットーの大阪大学は、教育と研究の国際化と世界的促進に努力を傾けています。ここから、二つの海外拠点センターが設置されました。最初のものは2004年サンフランシスコで、続いてフローニンゲンで海外事務所が開かれました。


 グローニンゲンセンターは大阪についての情報だけを提供するのではなく、ヨーロッパの大学と協力したプロジェクトを如何に促進するかということも視野に入れた活動を行っています。


 トランキールは幸運にも、大阪大学グローニンゲンセンター・副センター長の鐘ヶ江勤さんに、いくつか質問させていただく機会を持ちました。


(注)



Groningen はオランダ語読みではフローニンゲンですが、英語読みだとグローニンゲンになります。オランダ人は英語読みにあまりこだわることなく、それに合わせて発音してくれることもよくあります。大阪大学では Groningen をグローニンゲンと表記していますのでそのまま記載しますが、トランキールの文中ではこれまで通りフローニンゲンと表記します。


弘津禎彦 センター長(左)と 鐘ヶ江勤 副センター長

ここグローニンゲンでの仕事について少し話していただけますか?
事情の分からないオランダで業務を行うことは大変ですが、グローニンゲン大学のスタッフの方々などに協力いただいて、日々どうにか仕事をこなしています。
オフィスには大阪大学への留学を希望しているグローニンゲン大学の学生、それにグローニンゲン大学への留学を希望している大阪大学の学生から照会を受けることも多く、またグローニンゲンを訪問予定の大阪大学の教員から現地の情報について照会を受けることもあります。
グローニンゲンと大阪は地理的に離れていることもあり、なかなか相互に正しい情報が伝わっていないことが多いようですが、本センターが積極的に情報提供を行うことで、双方がより互いの存在を身近に感じることができ、交流が一層促進されればと思っています。
また、本センターはグローニンゲン大学だけが担当ではなく、大阪大学のヨーロッパ拠点としての役割を果たすことも求められているため、できるだけオランダ国内の他の都市・及び他のヨーロッパ諸国にも足を運びたいと思っています。



食べ物、言葉など... 日本の学生たちにとってグローニンゲンで特定の問題があるのでしょうか? とても興味があります。
日本人の男子学生・研究者の方々が食べ物で困っているようです。
日本では一人暮らしの男子学生は外食することが多いのですが、グローニンゲンではレストランで食事をすると非常に高くつくので、毎日外食することができません。そこで、慣れない自炊をしながら生活しているという話をよく聞きます。
言葉に関して申しますと、多くの方々が英語を話してくれるので基本的には問題ないのですが、時々手紙がオランダ語で届いたり、ホームページの記載がオランダ語でしかないこともよくあるので、そうした折に困っているようです。



あなた自身については、どうなのしょうか?
私も最初は食べ物では苦労しました。私は日本食が好きなのですが、日本と同じ材料を調達するのに苦労しました。ただ、最近ではオランダの食事が好きになって来たので、特に問題はなくなりました。


今グローニンゲンで何人ぐらいの日本人学生が学んでいるのか、尋ねてよいですか?
又、グローニンゲン大学のサイトには、グローニンゲン大学の学生は大阪大学で学びやすいということが書かれているのですが、大阪大学の学生も同様なのでしょうか?

現段階では在籍している交換留学生は少数ですが、最近では多くの大阪大学の学生・研究者がグローニンゲン大学に関心を持つようになってきているため、近い将来留学生数も増加するのではないかと思っています。
また、大阪大学の1、2年次学生を対象に約3週間のグローニンゲン大学・グローニンゲン大学言語センターで授業を受けるプログラムを実施しており、将来の大阪大学からグローニンゲン、若しくは欧州の大学への留学希望者の増加につながればと思っています。
>>グローニンゲン短期研修プログラム
二番目の質問についてですが、グローニンゲン大学と大阪大学の間には大学間交流協定が締結されており、年間5名の交換留学生が授業料不徴収により留学することが出来ます。自分の所属する大学に授業料を払っておけば、留学先の大学では授業料を支払う必要はありません。しかし、それぞれの大学で選考試験があり、それをクリアする必要があります。



今ある協力関係が更に拡大する可能性はありますか?
現在も両大学間で多くの交換留学プログラムが行われており、グローニンゲン大学と大阪大学の交流が促進されるにつれて、大阪大学とグローニンゲン大学の交流はさらに拡大されると思います。


あなた方の事務所は、勉学のこと以外でも、例えば遊びに出かけたりパーティや旅行をしたりなどといったことを、日本の学生たちのために企画することがあるのでしょうか?
ESN(Erasmus Student Network)Groningen がそうした部門を担当しているため、公的には本センターでは旅行やパーティーを企画していません。
ただ、同じグローニンゲンに住んでいるため、個人的にパーティーなどを開催することはあります。



フローニンゲンやフローニンゲン大学についてのニュースが、大阪大学の新聞や雑誌に載ることがあるのでしょうか?
時折「阪大NOW」という大阪大学の学内誌に掲載されることがあります。
 また、昨年にはグローニンゲン大学から大阪大学に配信されたテレビ講義が実施され、グローニンゲンのテレビ局でも放送されました。


日本人学生の滞在場所としての、大学の町グローニンゲンについて、あなたの個人的な意見を聞かせてください。
グローニンゲン大学は小規模ですが非常に魅力的な町であり、かつアムステルダムやロッテルダムのような大都市に比べて治安も良いため、学生や研究者が勉強や研究に集中するのに非常に良い環境だと思います。
またグローニンゲンの方々は英語に堪能で、かつ非常に親切であるため、これまで大阪大学から来た学生もグローニンゲンでの生活に非常に満足しています。
日本では留学を希望していても海外での生活に不安を持っている学生も多いと聞きます。
そうした学生にグローニンゲンに是非来てもらいたいと思っています。


大学、学生、仕事について話していただきましたが、もう少し個人的なことも伺いたいと思います。あなた自身、グローニンゲン市でどのような経験をされているのでしょうか?
私にとっては外国で生活するのが初めての体験でしたが、グローニンゲンの人々が親切で協力的なので安心しました。職場でも自宅でも、困ったことがあれば一人で悩まずにできるだけ周りの方々に相談するようにしています。


フローニンゲン州の中に、自身で行楽に出かけることがありますか?
私は現在町の中心部で生活していますが、以前はハーレンで暮らしていました。
ハーレンもグローニンゲン市と同じくグローニンゲン地方に属していますが、生活は町の中心部とは大きく異なりました。ハーレンには美しく大きな家が数多く立地しており、休日には多くの人がガーデニングをしたり、近所の人とお茶会を開いたりと、グローニンゲンの都市部とは異なる形で生活を楽しんでいました。
同じグローニンゲン地方でも地域により多様性があり、そこが興味深いところでもあります。



違いと言えば、大阪とフローニンゲン、あるいは日本とオランダの最も大きな違いは、あなたの意見では何でしょうか?
日本人は仕事が最優先という人が多く、毎日遅くまで残業している人が多いですが、オランダでは家庭での生活を大切にしているため、それほど長い時間働く人は少ないと思います。
私にとってはそうした仕事に対する考え方の違いも非常に面白く感じました。



全く違った質問ですが、好きなオランダの食べ物がありますか?オランダの食事についてのあなたの意見は? 問題はありませんか?
最初はどうしてオランダ人がこれほどじゃがいもを好きなのかは理解できませんでした。
もちろん私も日本にいる頃からじゃがいもは好きですが、ただオランダ人の中にはフライドポテトだけを昼ご飯に食べている人もおり、そうした気持ちは理解できませんでした。
ただ、私もオランダに2年間住んでからは、そうした気持ちを少しづつ理解できるようになってきました。私も最近ではお腹が減った時にはフライドポテトが食べたいと感じるようになってきました。





>>依藤光代さん、フローニンゲンで学ぶ


>>ゼルニケ・キャンパス フローニンゲン(写真)


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>>大阪大学グローニンゲンセンター


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>>フローニンゲン大学(英語)









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